フリクトとは – about FLYGT
フリクトとは
スウェーデン南部の都市スンドビュベリに拠点を置く、世界最大の水中ポンプメーカーで、1948年に世界初のヘビーデューティー型水中ポンプを開発、業界のパイオニアとして広く世界に知られています。1968年ITT社(起業時は通信会社、後にメーカーとなり、様々な企業を買収)の傘下に入って以降、積極的な研究開発、販路の拡張に努め、2011年10月には、水関連事業部門がITT社よりスピンオフし、Xylem Inc社の子会社として新たなスタートを切りました。
フリクト社は1954年オランダに販売会社を初めて設立、のちに、ドイツ、カナダ、アメリカに続き、1960年代にはその他7社の販売会社を設立し、スウェーデン、アメリカ、インド、中国、アルゼンチンに生産拠点を持ちます。フリクトは汚水ポンプの自動脱着装置やフリクトレベルレギュレーターの発明など、最新の流体力学、電気工学および永年の技術の蓄積をベースとした省エネルギーと超耐久力型の新シリーズを完成、さらに世界中における省エネルギーと省力化の要請に応えるべく水中ポンプの大型化にも注力しており、現在超大型水中汚水汚泥ポンプおよび水中プロペラ・ポンプ等のシリーズ化を完成させています。また、高性能のフリクト水中モーターのノウハウを活かした応用機器の開発にも注力しており、特にフリクト水中ミキシング・システムは、強力なジェット水流と非常に高いエネルギー交換効率を実現し、業界の注目を浴びています。
フリクトのポンプは、英国とフランスを結ぶユーロトンネルや、過去6回のオリンピックのカヌー・スラローム競技等に使用されています。
・Flygtサイトへはこちらより-> http://www.flygt.com/en-us/Pages/Flygt.aspx
・Xylem社サイトへはこちらより->http://www.xyleminc.com/en-us/Pages/default.aspx
フリクト商品開発の歴史
1901年 | ピーター・アルフレッド・スタンバーグ氏が鉄工所を設立、ガラス工芸用金型・設備の 製造を開始 |
1920年 | スタンバーグ・ジュニア氏が工場を拡張、船舶用エンジンと消火ポンプの製造を開始 |
1929年 | ヒルディング・フリクト氏と提携、工学修士のフリクト氏がポンプの設計・販売を担当 |
1947年 | 社名をフリクト・ポンプ社に改称。エングレソン氏が排水用水中ポンプの試作を開始 |
1948年 | 世界で初の水中ポンプ(パロットケージ)を発売 |
1953年 | シクステン・エングレソン氏、自動脱着式のポンプ設置方式を発明、世界特許を取得 |
1956年 | 世界で初の自動脱着式水中ポンプCP80型を開発 |
1958年 | 世界初の水中ミキサーSP300を開発 |
1968年 | フリクト社、ITTグループ傘下に入る |
1981年 | 水中タービン発電システムの開発に成功 |
1983年 | ネバクロッグ・インペラーおよび水中グラインダー・ポンプを発明。世界に先駆けて 水中グラインダー・ポンプを使用した加圧汚水移送システムを開発 |
1985年 | 水中フロー・クリエーターを開発、販売開始 |
1987年 | ユーロ・トンネル工事に大量の水中ポンプ・水中ミキサーを納入 |
1992年 | 多用途SSミキサーSR4600開発 |
1993年 | フラッシュバルブ開発 |
1994年 | 最大級の排水ポンプ CP3800開発 |
1998年 | Nテクノロジーを用いた、地上/水中設置のジェットミキサーを開発 ポンプ製造台数200万台到達 |
2000年 | 小型ステンレス水中ミキサー SR4610/4620を開発、販売開始 メカニカル・シールを一体型にした革新的なプラグイン・シールを開発、製品に順次標準装備 新世代ポンプとして、新しい内部構造のN3153型水中ポンプ その他を開発、販売開始 |
2003年 | 軽量なスラリー・ポンプH5100を開発、販売開始 |
2004年 | デュラスピンの導入によりインペラを長寿命化、効率も維持 |
2008年 | Nチョッパー導入により、より効率化 |
2009年 | アクティブシール、Nインペラの導入、高効率水中ミキサーPMを開発 |
2010年 | ミキサー販売台数20万台到達 |